外出先でもパソコンを使ってインターネットを楽しむ際に多くの人が検討するのがポケットWi-Fiです。しかし、一口にポケットWi-Fiといってもさまざまなサービスが存在し、どの事業者のどのプランを選べば良いのかわからないという方も多いはず。

CMや店頭でWiMAXというサービスを目にする機会も増えましたが、ポケットWi-FiとWiMAXはどのような違いがあるのでしょうか。今回はポケットWi-FiとWiMAXの違いについて詳しく解説していきます。

ポケットWi-FiとWiMAXの違い

まずはポケットWi-FiとWiMAXにはそれぞれどのような特徴があり、具体的に何が違うのでしょうか。詳しくみていきましょう。

ポケットWi-Fiとは何か?

Pocket WiFi(ポケット ワイファイ)とは、モバイルWi-Fiルーター、あるいはその機能(Wi-Fiテザリング)であり、ソフトバンクの登録商標。登録番号は(第5329146号)(第5340117号)である[1]

結論から言ってしまえば、ポケットWi-Fiとはインターネット接続専用のモバイル端末のことを指します。インターネット専用といっても、タブレットのように単体でインターネットが利用可能という意味ではなく、あくまでも屋外でWi-Fiによるインターネットを可能にするものです。ポケットWi-Fiだけではなく、ほかにパソコンやタブレット、スマートフォンのようなブラウザが搭載されたマシンが必要です。

このように、ポケットWi-Fiという名称は特定の通信事業者や商品名、端末名を指すものではなく、Wi-Fi環境を屋外で実現するための端末を総称しているものです。

WiMAXとは何か?

WiMAX(ワイマックス、Worldwide Interoperability for Microwave Access)とは無線通信技術の規格のひとつである。

ポケットWi-Fiは外でインターネット環境を構築するためのモバイル端末を総称するのに対し、WiMAXは「UQコミュニケーションズ」という企業が提供しているサービスです。そのため、実はWiMAXもポケットWi-Fiという総称のうちのひとつであるといえます。ちなみにWiMAXという言葉は本来、無線での通信規格を表すものですが、ポケットWi-Fiのひとつの名称としてすでに一般的となっています。

WiMAXの大きな特徴は、1ヶ月あたりのデータ通信容量に上限がないという点です。ポケットWi-Fiやスマートフォンは料金プランに応じて1ヶ月の間に通信可能なデータ容量が決まっており、そのデータ量を超えてしまうと通信速度が非常に遅くなったり追加料金を支払ってデータ容量を追加しなければなりません。しかしWiMAXの場合はこのような上限がなく、いつでも快適にインターネットを楽しむことができます。

通信速度はどっちが速い?

インターネットを利用するうえで利便性に直結するのが通信速度です。今回はWiMAXと通信速度を比較するために、数あるポケットWi-Fiを提供しているキャリアの中からワイモバイルを選択しました。ソフトバンクのネットワーク網を利用したワイモバイルと比較したときに、果たしてどちらが通信速度として有利なのでしょうか。

ワイモバイルのポケットWi-Fiの通信速度

ワイモバイルのポケットWi-Fiはソフトバンクの通信網を利用しています。全国津々浦々まで張り巡らされたネットワーク網によってエリアカバー率99%を達成。ソフトバンクのLTE網の通信速度は最大400Mbps。あくまでもこれは理論上の最高速度であって、実効速度としては72〜125Mbpsとされています。

実効速度は周囲に遮蔽物があったり、同時に接続しているユーザーの数、電波状況などによっても常に変動するものです。場合によっては125Mbps以上の速度が出ることもあれば、反対に72Mbps以下となることも十分あり得ます。

WiMAXの通信速度

WiMAXの通信速度は最大440Mbps。ワイモバイルとほぼ同等レベルの通信速度ですが、実効速度としてはどうなのでしょうか。結論からいえば、総合的に考えてWiMAXのほうが実効速度は速くなる傾向になります。なぜならば、ワイモバイル(ソフトバンク)に比べてWiMAXのユーザー数は少なく、回線が混雑することも少ないため相対的に速い速度が出やすいためです。

ちなみに、最大440Mbpsに対応しているのはごく限られた地域であり、場所によっては最大220Mbpsのエリアも多いです。これらはあくまでも最大速度であり、実際の利用場面においては数十Mbps程度の速度が出ていれば十分なケースがほとんど。そのため、まずは自分が利用するエリアがカバーされているか、実際にどの程度の実効速度が出るのかが重要です。WiMAXではエリア確認の意味も含めてトライアル機の貸し出しを行っているため、契約を検討している方はぜひ確認してみましょう。

通信エリアはどっちが広い?

ポケットWi-FiやWiMAXを検討する理由はさまざまです。自宅にインターネット環境がなく、工事などの手間をかけずにインターネット環境を整えたい、スマホで契約している通信容量だけでは足りないなど、ユーザーによって用途も多種多様です。なかでも多いのが、出張や旅行に出かける機会が多く、どこでも仕事ができるように検討しているというもの。ここで重要になるのが、通信エリアの広さです。ワイモバイルとWiMAXを比較したとき、どちらの通信エリアが広いのでしょうか。また、用途によっても選ぶべきキャリアも異なってきます。

ワイモバイルの通信エリア

先述したとおり、ワイモバイルはソフトバンクの通信網を利用しています。そのため、ワイモバイルの通信エリアはソフトバンクの通信エリアとほぼ同等と考えて良いでしょう。厳密に言えば端末によって対応している通信帯域が違うため若干の違いが生じることがありますが、ワイモバイルのエリアマップで赤色に表示された場所であれば不便なく利用することができると考えて良いです。

WiMAXと総合的に比較すると、通信エリアの広さはワイモバイルに軍配が上がります。そのため、出張や旅行などで移動が多い人におすすめしたい選択肢といえます。

WiMAXの通信エリア

WiMAXの対象エリア

置くだけWiFiとは?メリットやデメリットも解説」より引用

WiMAXの場合はUQコミュニケーション独自の通信網を利用しています。カバー率としてはワイモバイルとほぼ同等の99%。数字で見ると高いカバー率を誇りますが、地下やビル内など、細かな部分がピンポイントで対応していないケースも少なくありません。

ちなみに、「UQ Flatツープラス ギガ放題」、「UQ Flatツープラス(3年)」、「UQ Flatツープラス(4年)」のいずれかに加入していればauのLTEエリアも利用可能となり、一気に利便性は高くなります。しかしこの場合は通信容量が月間7GBに制限され、一般的なポケットWi-Fiのプランと同等になってしまうため注意が必要です。

料金プランはどちらが安い?

最後の比較ポイントが料金プランです。できるだけ安く安定したインターネット回線を利用したいものですが、両者の料金プランにはどのような違いがあるのでしょうか。それぞれ詳しくみていきましょう。

ワイモバイルの料金プラン

ワイモバイルのポケットWi-Fi用プランとして人気が高いのが「Pocket WiFiプラン2」です。月額3,696円で7GBまでのデータ通信が可能で、3年ごとの契約となります。7GBを超えた場合は128kbpsまで通信速度が低下し、速度制限を解除するためには500MBあたり500円の追加料金が必要です。

契約してから3年後の同月に満了月がやってきますが、その翌月と翌々月が契約更新月となります。例えば2019年2月に契約した場合、3年後の2022年2月が満了月となり、3月と4月が契約更新月となります。契約更新月の間は解約をしても解除料は発生しませんが、それ以外での解約を行うと9,500円の解除料が発生します。

WiMAXの料金プラン

WiMAXは「UQ Flatツープラス ギガ放題」というプランが人気です。月額料金4,880円ですが、「UQ Flatツープラスおトク割&長期利用割引」で毎月500円が割引となり、毎月4,380円で使い放題のプランです。こちらは3年の継続利用が前提となり、更新月以外の解約には解除料が発生します。解除料は登録後13ヶ月間までは19,000円、14〜25ヶ月間は14,000円、26ヶ月以降は9,500円となります。

用途にマッチしたベストな選択肢を

今回はポケットWi-Fiの代表としてワイモバイルとWiMAXについて比較してきましたがいかがでしたでしょうか。通信速度やエリア、料金プランなど、用途やニーズに応じて適切な選択肢は異なるものです。今回ご紹介してきた内容を参考に、ベストなキャリアを選んで快適なインターネット環境を手に入れてください。

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